職場に病名を公表するか否かは、多くの患者さんが悩む事柄です。
病名を伝えることで、あなたにとって働きづらい状況が生じるかもしれない、という点がご心配でしょうか。
ただ、病名を伝えないことで、かえって働きづらい状況を生じさせるかもしれません。
大切なのは、伝えた場合、伝えなかった場合に生じる良い部分、つらい部分、両方の視点から検討することが大切です。
また会社には、従業員に対する安全配慮義務があります。あなたが配慮を必要とする状況にあれば、その気持ちや状況を人事担当者や上司へ具体的に伝える必要もあります。
これらのことを踏まえて、「誰に」「いつ」「何を」伝えるのかを事前に整理しておくと、実際に関係者とお話する際に、落ち着いて対応することができるでしょう。
インターネットで、”○○がん”と検索すると、ありとあらゆる情報が出現し、何が正しい情報かわからない・・、という経験をしたことはないでしょうか。 適切に情報の更新が行われていて、推奨されている治療の安全性など、内容の質も担保されているものとして、がん対策情報センターが運営する「がん情報サービス」があります。 このサイトでは、がん種ごとの解説や副作用対策など、療養生活に役立つ情報が網羅されています。また、同様の内容が冊子となっており、全国のがん診療連携拠点病院で入手することが可能です。 正しい情報を得て、療養生活に役立ててください。 また、正しい情報にアクセスできずお困りなのは、あなたの支援者(ご家族や会社の方)も同じかもしれません。 支援者の皆さんに、病気のことを伝える際には、がん情報サービスの情報や冊子を1冊添えるのも一つの方法です。