Sceneシーン
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休職中にできること
1 定期的な報告を心がけましょう
会社にとって、あなたは大切な仲間です。体調はどうなのか、聞いてもいいのか等、会社の方もわからずに困っている場合もあります。
大切なのは、あなた自身に負担のない方法で、会社との接点を保つことです。
メールや電話、時には、ひと月に1回は会社訪問をする、など、会社とあなたにとってよい方法でコミュニケーションをとってみてください。
事業所が知りたいこと
職場と医療機関の連携に関して、職場の方々は下記のような事柄が重要だと考えているこ
とがわかりました。(千葉県内事業所実態調査・2014 年)
診断書や情報冊子の活用はもちろんですが、必要に応じて、がん相談支援センターを職場
からの問い合わせ窓口としてお伝えいただくことも可能です。
▶ 病気そのものや、治療に関する一般的な解説
▶ 治療期間の見通し
▶ 従業員の方と事業所関係者がともに、医療機関で病状説明を受ける場合の手続き方法
(その窓口)
2 リハビリ(生活習慣の維持)も大切です
がんと診断された時に多くの方は、生活の場で体を動かすこと(身体活動量)が元の身体活動量と比較して、約90%低下すると言われています。
また、治療後も、その傾向は持続し、元の活動量を100とすると、30%程度しか改善しないという報告もあります。
その背景には、精神的な疲労感や治療に伴う直接的な身体的疲労感が関与していると言われています。
復職した後に、慌てないためにも、復職前から、下記のことに取り組んでおくとよいでしょう。
- 出勤する前提で、就寝・起床をしてみましょう。
- 出勤している時間帯に、外出してみましょう。
- 模擬出勤(通勤電車に乗る・図書館で一定時間過ごすなど)も試してみるとよいでしょう。
- 上記のことに取り組みながら、身体や心の疲れ具合を確認しつつ、復職時の出勤時間などを検討してみましょう。